【Office 365】 Admin Center(管理者設定) メールアプリの設定の各項目の意味
最終更新日:2017/06/21
[Admin Center] > [ユーザー] > [アクティブなユーザー] > ユーザー選択 > [メール アプリ]
について、各項目をON⇔OFFで機能制限できるのですが
そもそも各項目が対象としている機能について不明瞭なので、まとめてみました。
記事の目次
Admin Center [メール アプリ] 設定項目
Outlook on the web
⇒Office 365のポータル画面で利用するメール機能。
いわゆる「Exchange Online」の機能になります。
試しに[オフ]にしてみたところ、ポータル画面にあるメールメニューをクリックすると
下のようなエラーが表示されるようになり、アクセスできなくなりました。
Outlook デスクトップ (MAPI)
⇒Outlook2013や2016など、メールクライアントによるMAPI接続。
OutlookでのExchange Onlineへの標準的な接続方法です。
試しに[オフ]にしてみたところ、該当メールアカウントは
Outlook2016からメールが送受信できなくなりました。
Exchange Web サービス
⇒Exchange Web Service(EWS)は、Mac版OutlookとExchange Onlineとの接続に使われるほか、
Skype for BusinessとExchange Onlineの連携、
Windows版Outlookでは予定表機能などに使われます。
また、PowerShellからの接続の際にも使われます。
OFFにしない方がよさそう。
モバイル (Exchange ActiveSync)
⇒Exchange ActiveSync(EAS)接続しているアプリの設定。
ただしスマホ・タブレットで使用するOutlookアプリは
Exchange ActiveSync(EAS)接続ではなくREST接続を使用しているので、
当項目ではOutlookアプリの接続可否をコントロールできません。
Outlook.com (旧 Hotmail) のアカウントも以前はEASで接続されていましたが
現在はMAPIで接続されています。
■Outlookアプリの制御方法
ではどうやってOutlookアプリの接続制御をするのか。
1. [Exchange 管理センター] > [モバイル] > [モバイル デバイス アクセス]
2. [モバイル デバイス アクセス ルール] にて [+] の新規作成をクリック
3. 表示されたポップアップ画面内で条件として [モデル] で Outlook for iOS and Android を指定し[検疫]を指定し[保存]
■OWAアプリについて
OWAアプリの制御については、[Admin Center]の[メール アプリ]から行うことはできません。
現状、打つ手なしって感じです。
IMAP
⇒受信メールサーバーへのIMAPによる接続。
IMAPはメールサーバーにメッセージを残す方式です。
POP
⇒受信メールサーバーへのPOP3による接続。
POP3はクライアント側にメッセージをダウンロードする方式です。
まとめ
現時点は、メールアプリからの制御ができないので
Office365の標準機能で接続元を制御するには不十分であることが分かりました。